心構え、消えてませんか?

心構えをなくした、医療従事者に読んでほしい。

医療従事者が大切にするべきこととは

 医療従事者とは医師、看護師、技師、療法士のほかに医療機関で医療に従事する人を言い、とくに大手医療機関となると従事する人は多く、それだけに一人の患者と接する医療従事者は多くなります。近年、少子高齢化が進み、医療界では高齢化がとくに深刻な問題として考えられ、高齢化により癌や心臓疾患、脳疾患の罹患率が高くなり、患者数が増え、医療従事者の数が不足すると言われています。

 現在でもすでにその傾向が見られ、地方の医療機関では医療従事者が不足していると言われています。このような現状から患者への対応が悪くなるという懸念も高まります。医療技術が高くなり、臨床データから新しい治療が開発されると、医師は患者の顔を見ずにパソコンデータのみを見て、患者の表情や体の変化を確認しないということが多いようです。看護師の場合、一人で対応する患者数が多いことが仕事の質を下げることがあります。その他の従事者も同様で、人員不足による過労が仕事の質を下げ、その結果患者とのコミニュケーションがとれなくなります。

 医療に携わる人であれば患者の治療が最優先です。インフォームドコンセントにより患者が納得のゆく説明を行い、治療への同意を求め、医療従事者と患者が一体となることで治癒を目指します。そもそも、医療に携わる仕事を目指したとき、医療従事者として病気に苦しむ患者を治療する仕事に就きたいという高い心構えがあったはずです。患者は病気であるためネガティブになっており、その患者の立場になって不安を和らげ、全力で治療を行わなければいけません。このように、医療現場では医療従事者としての倫理観が問われます。

 このように、忙しさなどに追われて、心構えをいつの間にかなくしていた、と言う人もいるはずです。その以前に抱いていた心構えを、「医療従事者としての心構えを」に目を通して再び思い出してみませんか?